引くと輪が締まっていくのが特徴で スルスルと走っていくような動作から、別名 ランニングボーラインとも呼ばれます。
木の幹に命綱を固定する用途に使われたり、消防などで救助作業をする際にも使われます。
今回は、罠もやい結び(ランニングボーライン)アーボリストノットの結び方をご紹介します。
How to tie a running bowline (arborist knot) tutorial.
記事内で 使用した材料や道具などの詳細は、こちらをご参照下さい。
使い方と特徴
こちらの結び方の使い方は、
あらかじめ木などの対象物に、ロープを引っ掛けておきます。(結んで固定したい木の高い所にロープを掛けます)
次に、地上で結び目を作ります。
結び目が出来たら、
元紐を引いていくと、スルスルと走っていくように 結び目が上に移動していきます。
最後まで引っ張ると、
輪が締まって、最後には引っ掛けておいた上の部分(高所)で固定されるという仕組みです。
このスライドする走っていくような動作から、ランニングボーラインとも呼ばれています。
用途
こちらは、造園などで木の高い所に結んでロープを固定して 木の倒れる方向を制御する用途にも使われます。
船舶では、船外に落ちた落下物を 回収する用途にも使われます。また木に登って作業する際に、木の幹に命綱を固定する用途にも使われます。
遊具のブランコを自作する場合 ロープをブランコの上部の、木などに2か所結ぶ用途にも使えるようです。
「結び方の歴史・世界の結びと文化」についてまとめた、記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください。
結び方
では早速、罠もやい結びの結び方をご説明していきます。
はじめに、ロープを対象物の結び付けたい位置に 引っ掛けておきます。(立ち木などに実際に結ぶ際は木は縦向きなので、ここでは木に右から左方向に掛けるようにしましょう)
次に 先端の紐を矢印のように移動させて、数字の6のような形を作ります。
数字の 6のような形を作りました。
そのまま 下に下ろして、
元紐の下から、右上に出します。
今度は 元紐を上からまたいで、左の輪に下から通します。
下から左に出して、
最後に、上から輪に通します。(通す輪は、上の輪です)
通したら、
結び目を引き締めます。
完成
引き締めたらこれで、罠もやい結びの完成です。
あとは 元紐を引っ張ると、
結び目がスライドしていき、
最後まで引くと、固定されます。
こちらは以前ご紹介した、罠もやい結び(ランニングボーライン)の結び方のYouTube(動画)バージョンになります。一応リンクも貼っておきます。https://youtu.be/lQsnBfmghoo
「ロープの結び方を(画像&結び方の名前で)まとめた 図鑑形式の記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください」
まとめ
今回は、罠もやい結びの結び方をご紹介しました。
結び目がスルスルと「走っていくような動作=ランニングする」という特徴からランニングボーラインという名前が付いたとされていますが、まさに動作通りのピッタリなネーミングですよね。
結び方は、その名前の付き方にも注目してみると より面白さが感じられて楽しく学べますね。
日常生活ではあまり使う機会は少ないかもしれませんが、知識として覚えておくと面白いですね。
興味のある方は、ぜひ試してみてください。
では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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