キャンプで本当に役立つロープワークを厳選してご紹介します。これらは、数ある結び方の中でも 特にキャンプやアウトドアでの使用に特化した実用的な結び方です。
用途は、テントやタープを張るときや、ペグや薪など ばらけやすい物を束ねるとき、物を吊るしたりするとき、2本のロープを1本に繋げるときなどシーンに応じた結び方をご説明します。
キャンプに行って すぐに実践できる基本的な結び方も解説していきます。
6 knots for bushcraft / camping tutorial.
1.もやい結び(ボーラインノット)
用途は、
・テントやタープを張るときに張り綱部分(テント側)に結び付ける
・ハンモックのロープを樹木に固定する
・水を汲むときにバケツに結び付ける
などに活用できます。
結び方
では早速、もやい結びの結び方をご説明していきます。
ロープを対象物に 右から左方向に掛けます。(左の紐の方が短くなります)
右の紐で、9のような形を作ります。
右の紐で、9のような形を作りました。(末端側の紐が奥から来るように9のような形を作ります)
次に、左の紐を輪に下から通します。
左の紐を輪に、下から通しました。
左の紐を右の紐の裏から、右へ出します。
左の紐を右の紐の裏から、右へ出しました。
右へ出した紐を上から、輪に通します。
右へ出した紐を上から、輪に通しました。
あとは、結び目を引き締めます。
引き締めました。
これで、もやい結びの完成です。
2.自在結び(トートラインヒッチ)
用途は、
・テントやタープのガイロープの張り具合を自在に調節できる(ペグ側に結んだり、立ち木に結ぶときに使用)
ロープをピンと張らせたい場面で、便利に活用できます。
自在結びの使い方
使い方は、
上の結び目(一番最初に作った結び目)を下にスライドさせます。
上の結び目を下にスライドさせました。
次に、下の結び目(2つ目に作った結び目)を下にスライドさせます。
下の結び目を下にスライドさせました。
すると、全体のロープの長さが短くなり、ロープの張り具合が強くなります。
逆に、下の結び目を上にスライドさせて、
次に、上の結び目も、上にスライドさせると、全体のロープの長さが長くなり、ロープの張り具合が緩くなります。
この動作で、ロープの張り具合を調節します。
結び方
では、自在結びの結び方をご説明していきます。
ロープを対象物に 左から右に、掛けます。
ロープを左から右に、掛けました。
右の紐を左の紐の下から、左に通します。
右の紐を左の紐の下から、左に通しました。
出来た輪に、上から通します。
輪に上から通しました。
次に、少し離れた所で、右の紐を左の紐の下から、左に出します。
少し離れたところで、右の紐を左の紐の下から、左に出しました。
左に出した紐を上から輪に通します。
左に出した紐を上から輪に通しました。
右の紐を裏から、左に出します。
右の紐を裏から、左に出しました。
そのまま輪に、上から通します。
輪に、上から通しました。
右の紐を左の紐の下から、左に出します。
右の紐を左の紐の下から、左に出しました。
そのまま、上から輪に通します。
上から輪に通したら、結び目を引き締めます。
結び目を引き締めました。
これで自在結びの完成です。
3.巻き結び(クローブヒッチ)
用途は、
・ばらけやすい物を束ねる
・袋の口を縛る
などに活用できます。
バラけやすい物(キャンプなどでは、薪や小枝)などを束ねて、縛るときにも使えます。
また、ランタンを吊るすときにも、便利です。
結び方
巻き結びの結び方を ご説明します。
はじめに、このように リットルのような形を作ります。(画像の通りに、全く同じ形を作らないと、完成しないので注意してください)
次に、すぐ右側で もう1つ、同じようにリットルのような形を作ります。
2つのリットルのような形が出来ました。
そして、右の輪を左の輪の下に、重ねます。
右の輪を左の輪の下に、重ねました。
あとは 重ねて出来た、二重の輪を対象物に、取り付けます。
取り付けて、引き締めました。
これで、巻き結びの完成です。
4.バタフライノット(中間者結び)
用途は、ロープの途中に輪を作り ロープを張って、物を吊り下げるのに使えます。
・コップやシェラカップ、メスティンなどの調理器具を吊るす
・ハンガーを掛けて、衣類を吊るす
実用例(使い方)
このようにロープの途中で間隔を空けて連続して結び目を作り、両端を木やポールなどに結び付けると、物を吊り下げられます。
カラビナを使うと、物を簡単に取り外しができて おすすめです。
結び方
では、バタフライノットの結び方をご説明します。
左手に、ロープの途中を上(裏)から下(手前)方向に3回巻き付けます。
(巻き付け2回目の画像)
3回巻き付けました。
次に、真ん中の紐を左の紐の下から、左へ出します。
左へ出しました。
今度は、左へ出した紐を右の2本の紐の上から、一番右に持ってきます。
右に持ってきました。
右に出した紐を左2本の紐の下から、左へ移動させます。
ここまでで、このような形になります。
最後に左手から、結び目を崩さないようにそのまま外します。
あとは、画面の上側にある輪を残しながら、引き締めていきます。
引き締めたら、これでバタフライノットの完成になります。
5.エバンスノット(二重止め結び)
用途は、石などをペグの代わりにしてテントを支えたい場合に結んだりするのにも使えます。
作った、結び目の輪を対象物に通して、
輪を引き絞ると、対象物が固定できます。
結び方
では、エバンスノットの結び方をご説明します。
はじめに、末端の紐を上に折り返します。
末端の紐を上に折り返しました。
次に、長い方の紐の前から、下に下ろします。
末端を下に、下ろしました。
そのまま、輪の裏から 上に移動させます。
輪の裏から、上に移動させました。
また、前から下に下ろします。
前から、下に下ろしました。
(下に下ろしたときに、このように紐を人差し指に引っ掛けます)
もう一度、輪の裏から 上に移動させます。
末端の紐を輪の裏から、上に移動させました。
下に下ろして、前に持っていきながら、
人差し指の巻いてきた輪っかに、右から左方向に通します。
通すと、
このような結び目が出来ます。
あとは、引き締めます。
結び目を引き締めたら、これで エバンスノットの完成です。
6.本結び
用途は、2本のロープや紐を 1本に繋げるときに便利です。
ロープが切れてしまった時や 短い時に使えます。
結び方
早速、本結びの結び方をご説明していきます。
はじめに 2本の紐を合わせて、右の紐を左の紐の上で交差させます。
交差させました。
次に、左に来た紐を裏から下に通して、
そのまま前から上に出します。
上に出しました。
今度は右に来た紐を左の紐の下で交差させます。
そのまま、前から輪に通します。(ベージュの紐を)
輪に通すと、このような形になります。
あとは、左右の紐を引いて引き締めていきます。
引き締めたら、これで本結びの完成になります。
まとめ
今回は、キャンプで使える結び方を6つ まとめてご紹介しました。
これらの結び方を覚えておくだけで、キャンプやアウトドアなどでの 様々なシーンで活用できます。
また、日常生活でも使える実用的なロープワークなので、覚えておくと役に立ちます。
では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
YouTube(動画)バージョンのリンクも、一応貼っておきます。
もやい結びの結び方https://youtu.be/-weXJkrE2UM
自在結びの結び方https://youtu.be/LoyxESJ0Ocw
巻き結び(クローブヒッチ)の結び方https://youtu.be/TT8rhgKxRKM
バタフライノットの結び方https://youtu.be/8jxhakkoupU
エバンスノット(二重止め結び)の結び方https://youtu.be/n6vC8oLEdes
本結び(固結び)の結び方https://youtu.be/kexbl25xw5w
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