【緊急時の 懸垂下降に使える!】イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方!

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

主にクライミングで使うロープワークですが、降下用の金具を紛失・落下させてしまった場合などの 緊急時にカラビナに結び目を作り、懸垂下降することができるという結び方です。

イタリアンヒッチは、別名 ムンターヒッチ・半マスト結びとも呼ばれます。

How to tie a italian hitch (munter hitch) rock climbing tutorial.


具体的な用途

用途は、クライミングで 降下用の金具を紛失または落下させてしまった場合の 緊急時にカラビナに結び目を作り、懸垂下降することができます。


使い方

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

カラビナの内側から出ている紐を 掴んだ状態だと、ブレーキが掛かります。


力を緩めると、降下していきます。

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

紐を引くと、またブレーキが掛かる仕組みです。


結び方

では、早速 イタリアンヒッチの結び方をご説明します。

(今回は、パラコードを使って解説していきます)

カラビナに、ロープを 右から左に通します。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

右の部分で、輪を作ります。


 

右の部分で、輪を作りました。

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

ここで、全く同じ輪を作るようにしましょう。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

輪を前から、カラビナに合わせます。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

そのまま 輪を前から、カラビナに通します。

通したら、引き締めます。


 

カラビナに通して、引き締めました。

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

これで、イタリアンヒッチの完成です。


逆方向での結び方

逆方向から 結ぶ方法も、同じ要領です。

カラビナに、ロープを 左から右に通します。


左の部分で、輪を作ります。


 

左の部分で、輪を作りました。

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

ここで、全く同じ輪を作るようにしましょう。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

輪を前から、カラビナに合わせます。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

そのまま 輪を前から、カラビナに通します。

通したら、引き締めます。


イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

カラビナに通して、引き締めました。

これで、逆方向からも結び付けられます。


完成

これが、イタリアンヒッチの結び方です。


使い方

使い方を おさらいすると、

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

カラビナの内側から出ている紐を 掴んだ状態だと、ブレーキが掛かります。


力を緩めると、降下していきます。

イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方

紐を引くと、またブレーキが掛かります。


使用上の注意点

こちらの結び方は、ロープの摩擦により制動力を得ているため ロープの摩耗が激しい場合があります。

なので、使用するシーンは、クライミング等での降下用金具を紛失してしまった場合などの緊急時に限定されます。

 

結び方を実際に試してみたいといった場合には、必ずクライミングの知識・経験がある方が安全に配慮して行うようにしてください。

今回解説に使用したカラビナは、ファッション用カラビナなので 実際はクライミング用のカラビナを使います。(ロープも実際は パラコードではなく、クライミング用ロープを使います)


 

こちらは以前ご紹介した、イタリアンヒッチの結び方のYouTube(動画)バージョンになります。一応リンクも貼っておきます。https://youtu.be/QWNGf-sRjn8

 


まとめ

今回は、イタリアンヒッチ(ムンターヒッチ)の結び方についてご紹介しました。

主にクライミングで使用するロープワークなので、日常生活では使う機会は少ないかもしれません。

クライミングをされない方も、ちょっとした知識として覚えておくと面白いですね。

では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。


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