こちらの記事では、ロープの端に結び目を作る結び方を6パターン合わせてご紹介します。
ロープを引くときの握り手として、滑車でロープの抜け防止や、ロープを遠くに投げたい場面などにも活用できます。
今回は、6種類のストッパーノット(止め結び)の結び方をご紹介します。
6 knots for end knot tutorial.
記事内で 使用した材料や道具などの詳細は、こちらをご参照下さい。
目次
①エイトノット(8の字結び) ②止め結び ③固め止め結び
④仲仕結び ⑤投げ綱結び ⑥ダイヤモンドノット(玉結び)
特徴
止め結び(ストッパーノット)は、ロープの端に結び目を作ることが出来るのが特徴です。
結び方によっては、ロープの途中にコブを作ることも可能です。
用途
滑車でロープが抜けるのを 防止するために使ったり、ロープを遠くに投げたい場面でも活用できます。
またロープの途中に結び目を作ると、ロープを引っ張りたいときに結び目を握り手として活用したり、間隔を空けて 連続して結ぶと縄はしごとして使うこともできます。
見た目の良い結び目なら、飾り結びとして結んで 飾り付けをしたりする用途にも使えます。
「結び方の歴史・世界の結びと文化」についてまとめた、記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください。
①エイトノット(8の字結び)
縄はしご
ロープの途中に間隔を空けて 連続して結び目を作ると、縄はしごも作れます。
ロープのみで、下に降下したい場合に使えます。
ロープの持ち手
ロープを引っ張りたいときに、
結び目を 掴んで引っ張ると、
楽にロープを引くことが出来ます。
結び方
では、エイトノットの結び方を ご説明します。
ロープの先端が 右を向くようにしておきます。
先端を前から 左上に移動させて、
裏から、下に出します。
そのまま右の輪に、上から通します。
通したら、引き締めます。
完成
引き締めたら、これでエイトノット(8の字結び)の完成です。
②止め結び
最も基本的な、ストッパーノットです。簡単で 素早く結べるのも特徴です。
結び方
では、止め結びの結び方をご説明します。
ロープの先端を 右に向けおきます。
先端を 左上に折り返します。
そのまま 前から、下に下ろします。
下ろした紐を 下から輪に通します。
通したら、結び目を引き締めます。
完成
引き締めたらこれで、止め結びの完成です。
③固め止め結び
止め結びよりも強度が高く、止め結びよりも大きなサイズのコブを作りたい場合に 有効な結び方になります。
結び方
ここからは、固め止め結びの結び方をご説明します。
人差し指に、巻き付けるようにして結ぶと 結びやすいです。
前から 上に引っ掛けて、
裏から、右下に出します。
次に 前から、左上に移動させます。
裏から 真ん中の下に移動させて、
そのまま 前から左上へ、
今度は 裏から、左下に移動させます。
ここで、指から結び目を外します。
結び目を外したら、
先端の紐を 縦の二重になっている部分に、左から右方向に通します。
通したら、引き締めます。
完成
引き締めたらこれで、固め止め結びの完成です。
④仲仕結び
荷役用の滑車のストッパーなどに 使われることが多い結びです。
また ロープを遠くに投げたいときにも、役に立ちます。
結び方
では、仲仕結びの結び方をご説明します。
ロープの端を 右に向けておきます。
先端を 左上に折り返します。
ここからは、右の部分を手前に4回 ねじっていきます。
右の部分を手前に ねじって、
もう一度手前に ねじり、
さらに、もう一度手前に ねじります。
最後に、もう一度手前に ねじります。
これで、右の部分を手前に4回 ねじりました。
左の先端の部分を 右の輪に、前から通します。
通したら、引き締めます。
引き締めました。
完成
引き締めたらこれで、仲仕結びの完成です。
⑤投げ綱結び
出来上がる結び目が 大きめなので、ロープを遠くに投げたい用途に特化しています。
特徴通りのネーミングで、投げ綱結びと呼ばれています。
結び方
今度は、投げ綱結びの結び方をご説明します。
ロープの先端を 右を向くようにしておきます。
先端を 左上に折り返します。
上の紐を 前から下に下ろして、
次に 裏から上へ、
また手前に下ろします。(右方向に、巻き付けるような動作を行っていきます)
裏から 上に移動させて、
手前に下ろします。
最後に、裏から上に通します。
右の輪に、上から通します。
通したら、引き締めます。
完成
引き締めたらこれで、投げ綱結びの完成です。
⑥ダイヤモンドノット(玉結び)
ダイヤモンドノットは、完成の形状がダイヤモンドのような綺麗な見た目をしているため、ダイヤモンドノットと呼ばれています。
見た目が綺麗なので飾り結びとしても、便利に使えます。
結び方
最後に、ダイヤモンドノットの結び方をご説明します。
右側が 紐の先端部分になるようにしておきます。
紐の途中で、リットルのような形を作ります。
リットルのような形が出来ました。(上の画像と、全く同じ形を作りましょう)
次に、すぐ右側にも同じリットルのような形を作ります。
右側にも、同じリットルのような形を作りました。
ここで右の輪を 左の輪に少し、ずらして上から重ねます。
右の輪を左の輪に、少しずらして重ねました。
今度は、右の先端の紐を 矢印のように通していきます。(右の輪に上から、真ん中の輪に下から、左の輪に上から順に通していきます)
通したら、左に引いていきます。
左に引いていきました。
引くときに完全に引っ張りきらずに、右に新しく輪が出来るように輪を残して引っ張ります。
今通してきた紐を 一番右の輪に、前から通します。
そのまま、結び目の真ん中の部分に下から通します。
真ん中の部分に通しました。
あとは、長い方の紐と 先端の紐を軽く引っ張ります。(結び目全体を丸めながら軽く引っ張りましょう)
このような感じに丸めて、全体を引き締めていきます。
引き締め方
2本の端の紐を引いて、軽く引き締めました。
ここからは、結び目全体を引き締めていきます。
右側の紐を引っ張れる紐を 結び目の中から探して、引きます。(右側・左側、どちら側の末端からでも、同じように 引き締められます)
右側の紐を引っ張れる紐を探して、引きました。
すると、新しく輪が出来るので その輪を引き締められる紐を結び目の中から探して、引っ張ります。
新しく出来た輪を 引き締めました。
さらに新しい輪を引き締める、と繰り返して全体を引き締めていきます。
引き締めて、1周しました。
全体が引き締まればOKです。
緩みが出ている部分があれば、さらにもう1周させて引き締めましょう。(先程と同じように引き締めます)
緩みなく引き締められたら、あとは紐の余分な部分は カットしても大丈夫です。
カットした後は、ライターなどで焼き止めしましょう。
引き締めるときのポイント
引き締め作業が慣れないと、やや難しく感じるかもしれません。
どちらの紐を引いたか忘れないように、焦らず 慎重に引き締めていくのがポイントです。
完成
これで、ダイヤモンドノットの完成です。
こちらは以前ご紹介した、ロープの末端に コブを作る結び方のYouTube(動画)バージョンになります。一応リンクも貼っておきます。https://youtu.be/xUqzIgRm6ig
「ロープの結び方を(画像&結び方の名前で)まとめた 図鑑形式の記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください」
まとめ
今回は、ストッパーノットの結び方を まとめて6種類ご紹介しました。
飾り結びとしても使える結びや、滑車の抜け防止に使える結び、ロープを遠くに投げたい場合に使える結び、ロープの途中に結ぶことで縄はしごとして使える結びなど様々なストッパーノットがあります。
それぞれの用途に応じて、結び方を選択すると良いかと思います。
興味のある方は、ぜひ試してみてくださいね。
では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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