総角結びと書いて読み方は、「あげまき結び」と読みます。総角結びには、入型と人型の2種類の結び方があり、それぞれに意味や特徴の違いがあります。
こちらの記事では、入型&人型の2種類を比べてみて 違いや特徴などについて詳しく解説していきたいと思います。
Japanese agemaki knot (Iri-gata & Hito-gata) tutorial.
記事内で 使用した材料や道具などの詳細は、こちらをご参照下さい。
目次
①特徴と見分け方 ②入型の結び方 ③人型の結び方
①それぞれの 総角結びの特徴
左の(青い色の)結び目が入型で、右の(緑色の)結び目が人型です。
入型
あげまき結び・入型は、「入る」という文字通り、福や幸運などの良い運を招く(福が入ってくるように)という意味があります。
神社仏閣の御簾(目の細かい すだれ)や幕上げ、提灯(ちょうちん)の房、調度品などにも用いられます。
人型
あげまき結び・人型は、不幸や危険が入ってこないようにという願いが込められており、魔除けや厄除けの意味があります。
神社で護符として使われたり、鎧兜などの武具・五月人形の飾り結びとしても使われます。
入型と人型どちらも、お守りとしても使えるのでキーホルダーなどにしてバッグなどに取り付けたりして、身に着けるのも良いです。
見分け方
入型と人型の見分け方(結び目の違い)についてご紹介します。
少し斜めに傾けると、矢印の先の部分がそれぞれ 「入」や「人」といった文字のような形になっていることが確認できると思います。
上の画像のように、文字の形が確認できます。
このように結び目の組み方に違いがありますので、この見方を覚えると簡単に「入型と人型」を見分けることが出来ますね。
②入型の結び方
ここからは、総角結びの入型の結び方を ご説明します。
用意したコード
今回は、パラコードを約1m用意しました。(60cmくらいでも結べますが、慣れないうちは長めに紐を用意すると結びやすいです)
紐状の物なら、他の素材の紐でも問題なく結べます。
紐の先端を合わせて、半分に折り返します。
折り返した部分を 上に向けます。
上に向けました。
上の部分を 洗濯ばさみで留めておきます。(上の部分を最後に残して結ぶので、洗濯ばさみで留めておくと結びやすいです)
上の部分を 洗濯ばさみで留めました。
ここからは、結び方の解説が分かりやすいように 2色の紐を使って、ご説明します。(実際は、1色の紐で結びます)
同じように、上の部分を 洗濯ばさみで留めておきました。
左の紐を 左に移動させて、輪を作ります。
次に輪に、下から通します。
輪に、下から通しました。
今度は、右の紐を 輪に上から通します。
そのまま 右の紐の下から、右に出します。
右に出した紐を、右の輪に上から通します。
通して結び目を広げると、下の画像のような形が出来ます。
中心の左右の輪を それぞれ左右の交差した部分の間に通していきます。(右の輪は右の交差した部分へ、左の輪は左の交差した部分へ)
左右の交差した部分の間に 手を入れていき、
左右の輪を 掴みます。
掴んだら、横に引き抜いていきます。
横に、引き抜きました。
あとは 左右と上の輪を 残すようにして、一度引き締めます。
引き締めました。
ここで、洗濯ばさみを 外します。
ここからは、3つの輪の大きさが 均等になるように調整していきます。
右の輪の調整
右の輪を小さくしたい場合は、
輪の右上の部分を 左に送ります。
左に送ったら、
左の先端の紐を 下に引っ張ります。
引き締めるとこれで、右の輪が小さくなりました。
逆に大きくしたい場合は、先程と逆に紐を送ります。
左の先端の紐を 上に送ります。
次に輪の右上の部分を 右に引っ張ります。
引き締めると、右の輪が大きくなります。
左の輪の調整
左の輪を小さくしたい場合は、
輪の左上の部分を 右に送ります。
右に送ったら、
右の先端の紐を 下に引っ張ります。
引き締めるとこれで、左の輪が小さくなりました。
逆に大きくしたい場合は、先程と逆に紐を送ります。
右の先端の紐を 上に送ります。
次に輪の左上の部分を 左に引っ張ります。
引き締めると、左の輪が大きくなります。
これで、左右の輪の大きさを調整することが出来ます。(上の輪の大きさに、左右の輪の大きさを合わせるようにすると、調整しやすいと思います)
調整して、大体3つの輪の大きさが揃いました。
輪の大きさを揃えるポイント
3つの輪の大きさを揃えたいときには、実際にメジャーや定規などで輪の長さを測りながら輪の調整をすると、大きさが揃います。
今回は、3つの輪の長さを全て約3.5cmの長さに調整しました。
完成
ここまでの工程を1色の紐で行ったら、総角結び(入型)の完成です。
③人型の結び方
ここからは、総角結びの人型の結び方を ご説明します。
用意したコード
今回は、パラコードを約1m用意しました。(60cmくらいでも結べますが、慣れないうちは長めに紐を用意すると結びやすいです)
紐状の物なら、他の素材の紐でも問題なく結べます。
紐の先端を合わせて、半分に折り返します。
折り返した部分を 上に向けます。
上に向けました。
上の部分を 洗濯ばさみで留めておきます。(上の部分を最後に残して結ぶので、洗濯ばさみで留めておくと結びやすいです)
上の部分を 洗濯ばさみで留めました。
ここからは、結び方の解説が分かりやすいように 2色の紐を使って、ご説明します。(実際は、1色の紐で結びます)
同じように、上の部分を 洗濯ばさみで留めておきました。
右の紐を 右に移動させて、輪を作ります。
次に輪に、下から通します。
輪に、下から通しました。
今度は、左の紐を 輪に上から通します。
そのまま 左の紐の下から、左に出します。
左に出した紐を、左の輪に上から通します。
通して結び目を広げると、下の画像のような形が出来ます。
中心の左右の輪を それぞれ左右の交差した部分の間に通していきます。(右の輪は右の交差した部分へ、左の輪は左の交差した部分へ)
左右の交差した部分の間に 手を入れていき、
左右の輪を 掴みます。
掴んだら、横に引き抜いていきます。
横に、引き抜きました。
あとは 左右と上の輪を 残すようにして、一度引き締めます。
引き締めました。
ここで、洗濯ばさみを 外します。
ここからは、3つの輪の大きさが 均等になるように調整していきます。
右の輪の調整
右の輪を小さくしたい場合は、
輪の右上の部分を 左に送ります。
左に送ったら、
左の先端の紐を 下に引っ張ります。
引き締めるとこれで、右の輪が小さくなりました。
逆に大きくしたい場合は、先程と逆に紐を送ります。
左の先端の紐を 上に送ります。
次に輪の右上の部分を 右に引っ張ります。
引き締めると、右の輪が大きくなります。
左の輪の調整
左の輪を小さくしたい場合は、
輪の左上の部分を 右に送ります。
右に送ったら、
右の先端の紐を 下に引っ張ります。
引き締めるとこれで、左の輪が小さくなりました。
逆に大きくしたい場合は、先程と逆に紐を送ります。
右の先端の紐を 上に送ります。
次に輪の左上の部分を 左に引っ張ります。
引き締めると、左の輪が大きくなります。
これで、左右の輪の大きさを調整することが出来ます。(上の輪の大きさに、左右の輪の大きさを合わせるようにすると、調整しやすいと思います)
調整して、大体3つの輪の大きさが揃いました。
輪の大きさを揃えるポイント
3つの輪の大きさを揃えたいときには、実際にメジャーや定規などで輪の長さを測りながら輪の調整をすると、大きさが揃います。
今回は、3つの輪の長さを全て約3.5cmの長さに調整しました。
完成
ここまでの工程を1色の紐で行ったら、総角結び(人型)の完成です。
これが、総角結びの「入型」と「人型」の結び方になります。
こちらは以前ご紹介した、菊結びの結び方のYouTube(動画)バージョンになります。一応リンクも貼っておきます。https://youtu.be/0mjBiK3jPKQ
「ロープの結び方を(画像&結び方の名前で)まとめた 図鑑形式の記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください」
まとめ
今回は、総角結び(あげまき結び)の結び方をご紹介しました。
入型と人型は、互い違いに結ぶだけなので 意外と簡単です。
それぞれ結び目の組み方に違いがあり、それに伴って込められた意味も違います。初めてこの違いを学んだ時には、少し感動を覚えるような 気持ちになり「なるほど」と納得感がありました!
縁起が良い結び方ですし、キーホルダーなどに応用して身に着けるのも良いかもしれません。
興味のある方は、ぜひ試してみてくださいね。
では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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