【福や 幸運を招く】あげまき結び「入型」の結び方!見分け方も解説

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型
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あげまき結びは、入型と人型の2種類の結び方が存在しますが、今回は入型の結び方をご紹介します。

それぞれの結び方に込められた意味にも違いがあります。入型は、福など良い運を招く結び方で、人型には魔除け・厄除けの意味があります。

今回は、総角結び(あげまき結び)入型の特徴と結び方を解説します。総角結びと書いて、読み方は「あげまき結び」と読みます。

Japanese agemaki knot (Iri-gata) tutorial.

記事内で 使用した材料や道具などの詳細は、こちらをご参照下さい。


あげまき結び「入型」の特徴

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型

あげまき結び「入型」は、幸運など良い運を招くようにとの願いが込められている縁起の良い結びです。

古くから存在する、日本古来の結びの一つです。

左右対称に美しく結ばれ、全体のバランスが取れているため、調和を表し、人間関係や日常生活の安定を願う意味も込められています。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型

結び目全体を 少し斜めに傾けて見てみると、矢印の先の部分が「入」という文字のような結び目になっていることが確認できると思います。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型

文字で見ると、上の画像ような感じです。「入」という文字になっていますね。

このように「入」という結び目になっていれば「入型」、これが「人」という結び目になっていれば「人型」になります。これで2種類の結び方を見分けることが出来ます。

ちなみに、もう1種類のあげまき結びの「人型」には魔除け・厄除けの意味があります。

あげまき結び「人型」の詳細は、こちらをご参照ください。


あげまき結び「入型」の用途

縁起の良い結び方なので、贈り物の装飾や 袴の紐にも使用されます。

また茶道の道具や装飾品に使われたり、神事や祭事の際にも、神聖な結び方として用いられることもあります。

壁に飾ってインテリア(壁飾り)として使ったり、キーホルダーなどとしてバッグなどに ぶら下げて、身に着けるのも良いと思います。

 

「結び方の歴史・世界の結びと文化」についてまとめた、記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください。


用意した紐

今回は、パラコードという紐を約1m用意しました。結び慣れない内は長めに紐を用意すると結びやすいです。

(紐状の物であれば、他の素材の紐でも問題なく結べます)


結び方

では早速、あげまき結び(総角結び)入型の結び方をご説明していきます。

はじめに紐を 先端を合わせて、半分に折り返します。


折り返した部分を 上にします。


折り返した部分を 上にしました。


ここで、上の部分を洗濯バサミで留めておきます。(最後に上の輪を残すように引き締めるので、洗濯バサミで留めておくと工程を間違えにくいです)


洗濯バサミで留めました。


ここからは、分かりやすいように 2色の紐を使って結び方を解説していきます。(実際に結ぶときには、1色の紐で結びます)


上の部分を同じように、洗濯ばさみで留めておきました。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

左の紐を 前から左に移動させます。(輪を作るようにして)


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

次に出来た輪に 下から通します。


輪に、下から通しました。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

今度は右の紐を 輪に上から通します。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

通したら、右の紐の下から 右に出します。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

右に出した紐を 右の輪に、上から通します


通して結び目を広げると、下の画像のような形が出来上がります。

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

中心の左右の輪を それぞれ左右の交差した部分の間へ、通していきます。

(右の輪は右の交差した部分の間へ、左の輪は左の交差した部分の間へ通します)


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

横から交差している部分の間に、手を入れて


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

中心の左右の輪を掴み、


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

そのまま、横に引き抜きます。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

すると、左右に輪が出来ます。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

上と左右の輪を 残すようにして、一度引き締めます。


引き締めました。

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

ここで、洗濯バサミを外します。


輪の大きさの調整

ここからは、出来るだけ 輪の大きさが均等になるように調整していきます。


右の輪の調整

右の輪を 小さくしたい場合は、

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

右の輪の上の部分を 左方向に送ります。


左に送ったら、

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

左下の紐(先端部分の左の紐)を下に引っ張ります。


引き締めると、これで右の輪が小さくなりました。


逆に大きくしたい場合には、先程と逆方向に紐を送ります。

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

左下の紐を 上に送り、


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

輪の上の部分を 右に引っ張ります。


引き締めると、これで右の輪が大きくなりました。


左の輪の調整

左の輪を 小さくしたい場合は、

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

左の輪の上の部分を 右方向に送ります。


右に送ったら、

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

右下の紐(先端部分の右の紐)を下に引っ張ります。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

引き締めると、これで左の輪が小さくなりました。


逆に大きくしたい場合には、先程と逆方向に紐を送ります。

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

右下の紐を 上に送り、


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

輪の上の部分を 左に引っ張ります。


引き締めると、これで左の輪が大きくなりました。


総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

これで、3つの輪の大きさが均等になりました。(上の輪の大きさに合わせて、左右の輪の大きさを調整すると 作業を進めやすいと思います)


輪の調整のポイント

出来るだけ輪の大きさを均等にしたい場合には、実際に定規やメジャーなどを使い輪の長さを測りながら、輪を調整するようにすると大きさが均等になります。

今回は、3つの輪の長さが全て約3.5cmになるように、調整しました。


完成

ここまでの結び方を1色の紐で結んだら、これで あげまき結び「入型」の完成です。

総角結び(あげまき結び)の結び方、入型&人型の意味

 

 


 

こちらは以前ご紹介した、あわじ結び(淡路結び)の結び方!のYouTube(動画)バージョンになります。一応リンクも貼っておきます。https://youtu.be/zoKCWdY0uyg

 

「ロープの結び方を(画像&結び方の名前で)まとめた 図鑑形式の記事もございます。詳細は、こちらをご参照ください」


まとめ

今回は、あげまき結び(総角結び)「入型」の結び方をご紹介しました。

結び方自体は、そこまで難しくはないかと思います。

福や幸運を呼び込むという縁起の良い結び方なので、身に着けたり飾ったりすると良いことがありそうな感じがしますよね。

興味のある方は、ぜひ試してみてください。

では、最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。


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